キット製作 アメリカ M26装甲戦車回収車 タミヤ MM244
先日ふと思い出し、14年前に購入した未塗装完成品を取り出しました。
そうです、タミヤの傑作M26装甲戦車回収車です。
実はこちらは2007年12月2日に未塗装完成品ジャンクを購入したものです。
組みは結構上手だし、私はこれを組むことはないと思ったので。
ドイツ中心ですが、この手の車両はとても好きなものですから。
はい、14年前の購入直後の状態です。
装甲シャッターが閉まっているのはちょっと残念ですが、接着剤のはみ出しも殆どなく丁寧に組んであります。
相当うまい方だと思います。
ただし、パーティングラインは落としていませんし、突き出しピン処理もしておりませんね。
ガスボンベがないんですね。最も作業中ならなくてもおかしくはないのですが。
ウインチ周りはとてもよくできていますね。塗るのは考えてしまいます。
チェーンブロックの鎖は回す側が欠品です。
幸い車体全面の鎖が残っていますので、こちらへ転用すればいですね。
機銃にはパーティングラインが残っています。
わかりにくいですが、車体内部に穴が開いているので、何か部品がなくなっているのかもしれません。
上記の酸素ボンベ以外にも欠品が結構ありました。
さて、購入から幾年月、この模型は小型の段ボール箱に詰められて、そのままになっておりました。
現在の状態です。
14年前に色を塗ろうと思ったのか、タイヤを外してあります。
この状態で箱にしまったら、車体が箱の中でひっくり返って、バックミラーが両方とも折れてしまいました。
こうなってしまってはどうにもならないので、新たに真鍮線でバックミラーのステーを作り、基部に穴を開けて取り付けられるようにしてありました。
この方が本当にうまいと思ったのは、接着がとても強固なことです。おかげで部品はほとんど外せませんでした。
塗装のじゃまになるクレーンなど基部で折れてしまったくらいです。
プラモデル製作の第一歩は確実な組み立てであり、うまい作品は簡単に部品が取れたりしないですね。
今回改めて気づいたのですが、M26装甲戦車回収車は全輪駆動ですが、後ろの2軸はチェーン駆動になっているのですね。
Wikiによると、チェーン駆動はドライブシャフト駆動に比べて、動力ロスが大きいですが、過負荷で破損してもチェーンが切れるだけなので修理が容易なため、戦前期にこのような作業車の類ではよく使われたそうです。
でも、独軍の車両では見たことはないですね。
今週から突如思い立って、少しいじり始めました。
そしたらウインチが接着不良で取れてしまいました。
そこで、ウインチを車体から外そうとしたのですが、これが実に困難でした。
挙句の果てに、ウインチと干渉するキャブ背面のサーチライトが折れてしまいました。
最初からサーチライトを外せばよかったですね。
それにしてもウインチを取り外すのは、サーチライトだけでなく、排気管が干渉して実にやりづらかったです。
結果的に金属部品の排気管のガードを外す必要がありました。
何にしても排気管は邪魔ですので、車体から外そうとしましたが、接着が非常に強固でびくともしませんでした。
無理するとシャーシーとの取り付け支柱が折れてしまうので、排気管の取り外しは諦めざるを得ませんでした。
でも大事した結果、ウインチを外せたので、これで塗装の可能性が出てきました。
また収納時に折れてしまいステーを自作したバックミラーですが、当時丸めた真鍮線しか手に入らなかったので、みっともありません。
ここはKSの0.3mm線に交換しておきました。
35倍で約10mmですので、こんな太さでしょうか?
折れてしまったクレーンの基部も、穴を開け、新たに支柱を作りました。
サーチライトも基部で折れたのですが、ただ接着しただけでは強度が足りないので、0.2mmのドリルで穴を開け、真鍮線を通してあります。
ということでいじってはいますが、何のことはない。
保管中に壊れた部品の修理ばかりになっています。
作業自体はあまり進展しておりませんね。
さすがタミヤと思ったのがタイヤです。
ゴムタイヤは含有可塑材(フタル酸エステル化合物)が経年で染み出すため、プラ製のホイールが溶解してしまうという、致命的なトラブルに見舞われることがよくあります。
私も何度もひどい目に会いました。
しかし、さすがはタミヤ、14年経ってもそんな傾向は全くありません。
ポリキャップで簡単に取り外せるようになっているのは、塗装の便を考えると大変素晴らしいことです。
と言う訳でまたまた牛の歩みですが、少しずつでも進めて、塗装まで行きたいですね。
2021/10/20 記
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