DB103のMiniature World Ep. IV

ドイツ型HO、日本型N、アメリカ型Nなど模型鉄道を気軽に気楽に楽しんでおります。どうかよろしくお願い致します。

ドイツ国鉄 DRG BR 36.0-4 蒸気機関車 156号機 (ROCO 63300)

 

 今回は、ドイツ国鉄DRGの古典に属す、旅客用蒸気機関車BR 36.0-4を紹介します。

 

 

 DRG BR 36.0-4蒸気機関車は、プロイセン王国邦有鉄道が製造した旅客用蒸気機関車です。

 

 BR 36.0-4 主要諸元

 型式:2'B n2v、バッファ間距離:17.611m、運転重量:50.4t、軸配置2’B、軸重:14.9t、飽和式二気筒、出力:427kW、ボイラー圧力:12bar、最高速度:90km/h、動輪径:1750mm

 

 

  BR 36.0-4は、プロイセン国鉄 (K. P. St. E.) P 4.2型として、1898年~1910年までに707輌が製造されました。

 

 

 DRGには549輌が引き継がれ、DR 36 002-438、36 601-620、651-662となりましたが、第二次世界大戦までにほとんどが廃車されました。

 その他、第二次大戦中にポーランドリトアニアから戻ったものもありますが、最終的にDRの微粉炭燃焼試験機が1959年に引退しました。

 以上、Wikipedia Preußische P 4.2 により、引用、参照いたしました。

 

 

 それで、Modellbau-Wiki によりますと、BR 36.0-4は古典機ということもあり、HOの量産模型では、こちらで紹介するROCOの2002年の製品が唯一のものです。

 その後、ROCOとFleischmannの統合により、同社ブランドからも発売されました。

 一方、Nでは1983年にArnoldが発売しております。

 

 

 流石に2002年の発売だけあって、繊細な出来だと思います。

 最近のROCOスタンダードであり、機関車と炭水車の両方を駆動します。

 走りも静かで至ってスムーズです。

 

 

 古典機なので電灯装備ではなく、ランプが装備されています。

 

 

 1,750mmと動輪径が大きいこともあり、ランボードの上が膨らんだ構造になります。

 これは同じKPEV S10などにも見られますね。

 このサイドに金文字が入っているところなど、なかなか細かく出来ています。

 

 

  2000年代以降の欧州型製品は、ほんとレベルが高いと思います。

   

 

 地を這うようなスタイルを良く表現していますね。

 

 

 ちょっと見、ブラス並みに見えます。

 ただし、テンダー台車など赤塗装されていないので、質感の差がわかってしまいますね。 

 

 

 細いボイラー、細長い煙突、高いドームなど、古典機の特徴をよく表していますね。

 

 

 テンダーの棒は何のためにあるのでしょうか?

 

 

 Einheitsに比べると、あっさりとしたディテールですね。

 

 

 2000年代製品なので、車輪は金属製です。

 大変シャープな仕上がりで、かつフランジも低くなったような気がします。

 

 

 レタリングも美しいですね。

 

 

 弁装置はプラですが、質感はいいです。

 

 

 動輪上の印刷も美しいですが、残念なことに一部かすれてしまっています。

 ROCOは昔からボイラー脇のハンドレールが金属製なのはいいです。

 ただし、鉄製なので錆びてしまう欠点があります。

 

 

 動輪輪芯の表現もすごいし、バネも良く出来ています。

 火室の表現も細かいですね。

 

 

 キャブ上部の窓はボイラーの太くなった機種にはなくなりました。

 

 

 こちらもテンダーの握り棒の基部やテンダー配管など大変細かいです。

 

 

 pr 2'2' T 16テンダー。

 この中にモーターが入っています。 

 

 

 何を牽かせるのが問題ですが、旧型の2軸車などが似合うのではないかと思いますが、あまり持っていないのでDBのローカル客車を引かせようと思っています。

 実車は"P"なので客用ですが、軽貨物も似合うかもしれませんね。

 

 

 この手の古典機が日本で紹介されることはまずないので、取り上げてみました。

 古典機もなかなかいいものですね!!

 

 

 私が欧州型を始めた1985年頃は、古典機の方が入手しやすくて、現用機が入手できませんでした。

 だから、BR 103、110.3、111やフルスケールのUIC-X、特急型客車を揃えたいのに、殆ど入手できず、代わりにBR 98.3やET 87などを入手したものの、当時はこういうものの価値なんかわかりません。

 よってずいぶん処分してしまいました。

 もったいないことをしましたが、始めたばかりの人にこの手の価値が分かるとは思えませんよ。 

 

 いつの世でも、有名機やその時の主力機というのは、簡単に入手出来るようにしておいて欲しいと思いました。

 

 2013年11月16日入線

 

 2014/7/5 記 
 2020/3/7 写真全更新、文章全面書き換え
 2020/5/20 Blogger用に再編集

 

 

 

 

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西ドイツ国鉄 DB BR 140 貨物用電気機関車 167-8号機 (ROCO 43388)

 

 今回は西ドイツ国鉄 DB の汎用貨物用電気機関車 BR E 40について紹介します。

 

 

 BR E 40はドイツの電気機関車ではもっとも大量に生産されました。

 

 

 

BR E 40主要諸元

 全長:16.49m、運転重量:83.0t、軸重:21t、動輪径:1.25m、出力:3,700kW、最高速度:100km/h(後に110km/h)

 

 

 E 40は1950年、ドイツ連邦鉄道の技術委員会が決めた制式機関車の一つです。

 E 94やE 44の後継の貨物機として作られました。

 

 

 当初、DBは客貨両用の汎用機関車としてBR E 10 を計画したようですが、試作車001~005の運用試験の結果、一形式で対応するのには不都合があり、用途別の機関車を開発することになったようです。

 

 

 このときに決められた機関車が旅客用B-B機 BR E 10、貨物用 BR E 40、近郊旅客用B-B機 BR E 41、重貨物用C-C機 BR E 50であり、共通コンポーネントを使用したため、どれも似たスタイルとなっています。

 これらは何れも成功作となり、長年ドイツ国鉄の主力機として活躍しました。

 

 

 なおBR E 40はBR E 10.1と、ギア比とブレーキ以外は、ほぼ同じ設計であり、外見上見分けるのは難しいです。

 ただし、BR E 10.3の流線型ボディのBR E 40は製造されませんでした。

 

 

 BR E 40は成功作であり、1957年から1973年までの26年間に、879両もの大量生産が行われました。

 バリエーションとしては、近郊輸送用にWendezug(プッシュ・プルトレイン)運用可能としたBR 140.8(140 757~)と勾配線用に電気ブレーキを装備したE 40.11(後のBR139)があります。

 1968年のコンピューターナンバー化により、E 40はBR 140となりました。

 

 

 BR 140は26年の長きに渡り、製造されましたので、形態上も変化があります。

 当初、雨樋付きでしたが、672から張上屋根になり、ドアやフロントガラスのゴム製のストリップに置き換えられました。

 この改良は好評だったのか、672より古い車番だけでなく、E 10.1、E 10.3、E 41、E 50などでも行われています。

 この点、日本の旧国で全く逆で、更新修繕において、張上屋根を雨樋付きに改造しているのは面白いですね。

 また初期は前面下部ライトが前尾灯切替式の2灯でしたが、これも後には、前照灯と尾灯が別個に設置されるようになりました。

 こちらも遡って施工されています。

 その一方、確か両形態ともに旧のままの機種がいたのも面白いです。

 

 

 塗色も初期は酸化クロムグリーンでしたが、タルキス/ベージュ塗装になり、更にOrient-Rot、Vehrkehrs-Rotに変わりました。

 こちらについても、旧塗装のまま(当然塗り替えられて)残った機種があるのが、いかにもドイツ機らしい話です。

 

 

 このような長年活躍したBR 140ですが、後継機のBR 185の増備に伴い、DBAG線上からは2016年引退しました。

 ただし、貨物会社の所属機にはまだ現役のものがあります。

 他方、保存機の国ドイツですが、BR 140は僅か3両しか保存されていないそうです。(貨物会社の所有機を除く)

 

 

 以上、Wikipedia 独語版 DB-Baureihe E 40 より引用、参照させていただきました。

 

 

 それで、模型のBR E 40ですが、Modellbau-Wiki によりますと、ドイツの最多量産電機なのに、意外なことに恵まれていません。

 と言うか、欧州型の宿命である、既存製品があると、新製品がなかなか製品化されないという罠に落ちている典型かもしれません。

 

 

 古いのはTRIXとFleischmannですが、優に50年前以上のモデルですので、私は見たことはありません。

 次に古いのはMärklinです。

 同社は1965年原型車、1980年張上屋根、そして2009年原型車、2010年張上屋根を出しているようです。

 多数のバリエーションがあるようですが、どれも数が少ないようで、中古はまず出回らないですね。

 

 

 その次がROCOですが、こちらも1977年張上屋根、1993年原型車、そして2010年張上屋根車があります。

 こちらも生産回数が少ないようで、特に私は2010年製品については一度も見たことがありません。

 それからLiliputが1990年に原型車を出しましたが、発売直後に倒産したため、殆ど出回りませんでした。

 これ以外にはPikoが2017年になって原型と張上屋根の両方を模型化しておりますが、こちらも見たことがありません。

 というわけで各社から発売されている割には、市場には殆ど出回っておらず、中でも一般的な張上屋根車は相当珍しいということはご理解いただけると思います。

 

 

 それで、こちらで紹介する原型車は、上記の通り、ROCOにとって2代目製品になります。

 1993年に完全新規製品として発売されたBR 110.1(110 233-4)のバリエーションモデルとして作られました。

 構造が完全に一新され、旧製品の部品は一切使っておりません。

 特に下回りが現在まで続く同社のスタンダードの構造となり、大幅に改善されたように感じます。

 

 

 

 スタイルも大分変わりました。

 初代製品はなにか痩せぎすと言うか、あんまり似ていないように感じますが、こちらは大分感じが変わったように思います。

 

 

 細部はよく出来ていますね。

 私は取り付けていませんが、運転室入口の手すりが金属製の別パーツなのは破損防止のため、アドバンテージが高いと思います。

 以前のパンタはゴツかったですが、こちらは大変繊細です。

 レタリングもきれいですね。

 

 

 本製品で特筆すべきは動力装置です。

 普通、全く同じ形状のE 10.1とE 40はレタだけ変えて製品化することが多いのですが、こちらは用途に応じ、ギア比を変えてあります。

 これは同時期のDR 143/112と同じですが、稀有な例と言えましょう。

 走りは軽いですね。

 

 

 なおこちらのモデルは1994年に欧州へ旅行に行った義理の妹が、偶然見かけたオーストリア模型店で買ってきてくれたものです。

 とてもうれしかったです!

 

 

  それで私的には、ROCOのBR 140の最大の欠点は、時代設定です。

 1957年~1973年までの長きに渡って製造され、2016年まで約50年間、使用されたBR 140は、その生涯の殆どが雨樋なしのスタイルであり、雨樋付の原型スタイルは、ごく僅かな例外を除くと、いいところ1970年代前半までの僅かなものでしかなかったはずです。

 これでは牽かせるものは限られますし、Wundezug運用や重連運用は出来ません。

 ですので、いくら模型としての出来が良くても、使いみちが限られたものになってしまいます。

 同じことはメルクリンや一番新しいPikoにも言えますけど。

 ROCOはE 41も原型機ですし、Avmz 207も原型で、何れも使いみちが限られます。

 はっきり言って欧州のメーカーはエポックIVが嫌いなのですね。

 でも、幅広く使える方が重宝するはずなのに、なぜそう考えないのか、私には全く理解できません。

 実際、ROCOのBR 110.1/140はバリエーションモデルがエポックIIIしか出せませんでした。

 これが一般的なスタイルならば、色違いが4種類出せるのですけど。

 

 

 こちらの仕様で一般的な雨樋のないスタイルは、なんと約四半世紀後の2014年まで発売されませんでしたから、出来が良くない旧製品→こちらも入手難ですが……を充当するしかありませんでした。

 

 

 

 ということで、BR 140については実車の保存車も少ないのと同じように、使える模型が殆どないという悲惨な状況になっています。

 

1994/6/11 入線 

 

2019/1/25 記
2019/12/4 再録
2020/5/30 写真及び文章 全面更新

 

 

 

 

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Googleフォト貼り付け不能に関する はてなからの回答

 本日、下記の回答がありました。

 やはり移転するしかないですね。

 

 しかし随分と他力本願と言うかなんと言うか……、そんなに自信がない機能なら実装すべきではないと私個人は思います。

-----------------------------------------------------------------

大変お手数をおかけいたしております。

 

お問い合わせいただきました件でございますが、GoogleフォトはGoogle側のAPIを利用した機能となっており、

はてな側の対応のみでご利用いただける機能とは異なり、API側の挙動が変更された場合、

従来通りにはてな側で利用することが困難となる場合がございます。

 

前回は一時的にご利用いただける状態となりましたが、再度従来通りにご利用ができない状態が続いており、

復旧までの目途につきましては現在見通しが立っていない状態となっております。

 

ご不便をおかけいたしており申し訳ございませんが、何卒ご理解ご容赦いただけますようお願いいたします。

 

-----------------------------------------------------------------

 

Googleフォト貼り付け不可能のため、ブログ移転することになりました

 3月25日に再発したGoogleAPIの仕様変更による「Googleフォト貼り付け」機能停止ですが、本日、5月24日に至るまで、全く改善されません。

 

 それどころか、5月19日には一連のトラブル発生前に、はてなブログGoogleフォト貼り付け機能を利用してUPした全ての写真が見れなくなるという、記録保存を旨とするブログには致命的なトラブルが発生いたしました。

 

 特に過去ブログに掲載した全ての写真が見られなくなってしまうというのは、極めて重要な問題と思います。

 

 そこで、先日、はてなの運営に状況の確認を行いましたが、本日に至るまで、何ら回答を得ることが出来ませんでした。

 

 そのくせ、有料ブログの案内はしれっと表示するわけです。

 

 流石にこれは許容しがたいことであり、今後、当方といたしましては、主ブログを下記に移転することにいたしました。

 

DB103のMINIATURE WORLD EP. V

 

 YAHOOブログの突然の閉鎖から、1年にも満たないのに。

 本当に腹立たしいです。

 

 なお、こちらも閉鎖はせず、当分の間、残しておく所存です。

 

 以上、大変急な話ではありますが、今までのご愛顧に深く感謝いたしますと共に、本店ともども、移転先をどうかよろしくお願いします。

 

本店

 DB103のKleines Modellmuseum このたび改名いたしました。

過去ブログ倉庫

 DB103のMiniature World Phase III

非鉄ブログ

 DB103のブログ

 

 

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KATO Nゲージ !?  入線しました

 

 
 本日入線しました。
 
 某フリマサイトから。
 「KATO Nゲージ 」です。
 
 
 「KATO Nゲージ 」???
 
 はい、そのように書かれておりました。
 
 
 でも……、KATOはこんな機種を出してましたっけ?
 
 
 更に言いますと、Nゲージではないようです。

 

 
 プラスティック製ではありません。
 金属製です。

 

 
 相当大きなモデルです。
 機関車一台が、約270mmもありますし。
 
 私はあまりこの世界には詳しくないのですが、UPのGTELだと思います。
 それもスタイルから、第三世代の8500HPではないかと。
 
 裏返してみると「ALCO MODELS JAPAN」とありました。
 調べてみたところでは、クマタ貿易の製品のようですね。
 もちろん真鍮製品です。
 
 
 それでこちらはご家族の遺品?のようで、率直な話、程度は相当悪いです。
 転落事故車とのことで、Bユニット、及びタンク車には相当な破損がありましたから。
 タンク車の台車と後方の端梁がかなり変形しているのが、ともかく痛いです。
 おまけに長い間、飾られていたのか、とても汚いですし。
 通電しましたが、予想通り、全くうんともすんとも言いませんでした。
 まあ、GTELはかっこいいので、置物にでもなればいいかと思い購入した次第です。
 
 というわけで、衝動買いもいいところですが、おかげさまで価格は、割引後の新品のNの機関車くらいでした。
 程度は相当悪いですが、この価格なら仕方ないかもですね。
 
 
 実はUPのガスタービン、すごく憧れていました。
 特に今回入手した第3世代が一番好きですね。
 本当はLionelやAthrenも欲しかったです。
 でも手が出ませんでした。
 Nでもすごい製品が出ているようですが、価格も半端じゃありません。
 こちらを10台買ってもまだ足りないくらいなので、とても私の手に負えるようなものじゃないですね。
 
 本当は、出品名みたく、KATOがNで出してくれるといいんですけどね。
 
 せっかく入手しましたので、時間のあるときに、分解してみましょう。
 手放すのは、もう少し遊んでからでもいいかな。
 
 というわけで、当方、アメリカ型のブラスモデルはさっぱりわかりません。
 詳しい方のご指導をお待ちしております。
 
 何卒よろしくお願いします。

 

 

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東ドイツ国鉄 DR マイヤータンク式蒸気機関車 BR 98.0 009号機 (RIVAROSSI 1340)

 

 東ドイツ国鉄DR BR 98.0は、ザクセン王国邦有鉄道 K.Sach.B が開発した、小型マイヤー式タンク蒸気機関車です。

  

 

BR 98.0主要諸元

 型式:B'B 'n4vt、バッファ間距離:11.624m、運転重量:60.5t、軸重:15.4t、動輪径:1.26m、飽和式、複合式四気筒、出力:540PSi、ボイラー圧:13bar、最高速度:50km/h

 

 

 もともとはITV形と言い、ザクセンの首都ドレスデン近郊のWindberg線で石炭列車を牽くために開発されました。

 同線は曲率の小さい (半径85m) 勾配線区のため、牽引力を確保し、カーブに強い複式の足回りが採用されたようで、同時期のナロー線用マイヤー機ザクセンIVk(ドイツのナロー専用機としては最大の55輌製造)を参考にしたようです。

 

 

 1910-14年までの間、18輌が作られました。

(この項、EJ Dampflok Reportの記載に従いました。なお、Wikipediaには19両とありますが、合計が合いません。)

 第一次世界大戦で3輌が廃車となり、DRGには型式98.0として、001-015の15輌が継承されました。

 

 

 なお、DRG形式 98は簡易線区用の蒸気機関車に割り当てられ、BR 98.3→グラスカステンPtL 2/2、BR 98.8→バイエルンGtL4/4などが含まれます。

 ついでに記しますと、マイヤー式とは複式の走り装置が互いに反対方向を向いているものを指します。

 同じ複式機でもマレー式は同方向を向いているものですね。

 マイヤー機は双方のシリンダが車体中心にありますので、高圧シリンダから低圧シリンダ間の蒸気配管を短くすることが出来ます。

 実施例としてはザクセン機が主体で、バイエルンヴュルテンベルクの複式機はマレー式ですね。

 

 

 BR 98.0は、1945年2月13日のドレスデン大空襲で損傷を受けた機種もありましたが、復旧され、15輌全機が第二次大戦を生き残りました。

 Windberg線が東ドイツにあったことから残存全機がDRに継承され、戦後はウラン輸送等にも使われ、最後の一輌が引退したのは1961年でした。

 現在でも001号機が大変よい状態で保存されています。

 詳しくはWikipedia Sächsische I TV を参照お願いします。

 

  

 それで模型の方ですが、戦後、西側に残った機種がなかったためでしょうか、こちらで紹介するRivarossi製品が唯一の存在でした。

 同じ小型複式機でも、ずっと短命だったバイエルンBB IIは高級ブラス製品がいくつも製品化されていたのと比較されますね。

 

 

 なお、BR 98.0は近年、Gützoldから完全新規製品が発売されたようです。

 写真を見る限りでは、出来は良いように見えますが、価格は相当高いようですね。

 何よりも現時点では入手できないようです。

 

  

 それで本題のRivarossi製品ですが、製造初年1980年という大分古い製品になります。

 

 

 

 Rivarossiはご当地メーカーではないためか、この他にもBR 10、BR 39、BR 59、BR 77、BR 89.4、BR 96など、他社が全く手がけていない機種を多く発売しておりましたが、こちらもその一翼を担うものです。

  

  

 複式機は大好きなので探していましたが、やはり特殊な機種故、なかなか出会うことが出来ず、入線したのは2003年7月のことになります。

 

 

 プラ製の箱ですので、恐らく1980年の初期仕様と思います。 

 

 

 以前紹介したBR 77よりもさらに古い時代ですので、出来の方は相応ですし、当時のRivarossiのスタンダードに沿って、縮尺がかなり大きいのが難点です。

 模型のバッファ間距離は142mmですので、約1/82となりますね。

 

 

 その一方、ハンドレールが金属製の別パーツですし、バッファも金属製、そしてロッドも金属製と、いいところもあります。

 更に私のは軽く走るのこともあり、その特徴的なスタイルと相まって、オーバースケールながら結構お気に入りの機種です。

 

 

 最初に入手したものは、電球1個不良、バッファ1個欠品でした。

 バッファはそのうち作ってやろうと思いましたが、そのままになっています。

 

 

 何しろ40年前の製品ですので、弁装置などはそれほど細密ではありません。

 一方、この当時としてはロッド周りが金属なのは珍しいかもしれませんね。

 

 

 

 シリンダが互いに内側を向く、マイヤー式の足回りです。

 

 

 レタリングです。

 約40年前のものですので相応ですが、それでも1962年10月5日の検査?、RBD Dresden、Bw Dresden A などが読み取れますね。

 

 

 

 動輪の輪芯はプラです。

 成形はシャープなので、赤を塗ってやると良くなると思います。

 

 

 こうして見るとオーバースケールながら、金属製のハンドレールとノブはなかなか効いてますね。

 

 

 

 ちょっと訳あって分解整備することになりました。

 

 

 車体中央裏側のネジ二本を外すと、簡単に車体が外れます。

 Rivarossiの大型円形モーターから前側の台車へ動力伝達し、

 

 

前側台車から、後ろ側台車へ動力を伝達しております。

 モーターが大型で、車体が小さいため、昔の天賞堂電機と同じこのような伝達方式になっているのでしょう。

 この方式は、前台車と後ろ台車で動力が等価とならないため走りが安定しないですが、本機は割と軽く走ります。

 台車部品は前後ろで同じものが使われているのですね。

 

 

 ハンドレールが別付けの金属製品なのは、大分ごついですが、質感と経年劣化には望ましいですね。

 一体成型多用に見えますが、

  

  

 複数の部品を接着しています。

 これは意外でした。

 

 

 1990年代半ばのMIBAのMesse特集号には、車輪の黒染め化などのグレードアップ仕様の予告が出ていました。

 当時、Rivarossiは経営が不安定な時期で、その後、Hornbyに吸収されてしまいますので、この仕様が実際に発売になったのかどうか、私は知りません。

 それから13年後に縁あってもう1輌入手しましたが、仕様自体は全く同じものでした。

 箱や説明書、分解写真を除き、こちらで紹介する写真は後で入手した方です。

 なお、価格は後の方が約半額でしたが、こちらのほうが程度が良かったですね。

 

 

 特異なスタイルの本機ですが、当初の設定通り、Omの石炭列車編成を牽いて楽しみたい機種ですね。

 

 

 

 2003年7月27日入線

 

 2018/8/24 記 
 2020/1/29 写真一部追加、文章再構成の上、再録
 2020/5/20 写真全更新、Blogger用に再構成

 

 

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テスト投稿:ドイツ国鉄 DRG 高速試験用蒸気機関車BR 05 001号機 (Märklin 37050)

 

  

 BR 05は戦前のドイツ国鉄 DRGが世界に誇った高速試験用蒸気機関車です。

 

 

BR 05主要諸元

 型式:2’C2’ h3、軸配置:2C2、バッファ間距離:26.265m、重量:129.9t、軸重:19.4t、動輪径:2.3m、過熱式三気筒、ボイラー圧力:20bar、出力:1,735kW、最高速度:175km/h

 

  

 1935年に完成し、折しもナチス・ドイツ勃興の象徴として、その流麗なスタイル及び高性能でその名を世界に轟かせました。

 実際、1935年には002号機が試験用客車3両を牽引し、当時の速度世界記録(195.6km/h)も達成しております。

 

 

 BR 05は001~003の三両が製作されましたが、試験機的要素が強く、それ以上、量産されることはありませんでした。

 001と002は同じスタイルでしたが、003号機は全く異なるキャブフォワード形式で完成しました。

 しかし、微粉炭供給装置に不具合があったため、1944年に流線型カバーを取り外した通常型に改造されています。

 

 

 001と002についても、第二次世界大戦の勃発とともに、運用が減り、また本機程度の速度ではあまり効果がなく、保守の邪魔になる足回りの流線型カバーが取り外されるなど、他の流線型蒸機BR 01.10やBR 03.10と同じ運命を辿りました。 

  

 

 なお、流線型旅客用急行用蒸機の量産機としては、BR 01.10及びBR 03.10が量産されることになりましたが、その最中に第二次世界大戦が勃発したため、両形式とも生産数は限定されたものとなりました。

 

 

 敗戦後、BR 05は放置されており、そのまま廃車の予定でしたが、1950年になってから再生工事が施されました。

 001と002は、003と同様、流線型カバーが完全に取り外され、通常型の蒸機と同様のスタイルになり、また全機ともボイラー圧力が20→16kgf/cm3に降圧されたため、性能は低下しました。

 これはボイラー材質St 47鋼の材質劣化によるものかもしれません。(詳しいことはわかりませんでした)

 

 

 BR 05は当時の最優等列車F-Zugの運用にあてられました。

 しかしながら同型機が3輌しかなく、また大きすぎて取扱に苦慮したこともあり、それに何よりも動力近代化の波が押し寄せ1958年には引退しました。

 以上、Wikipedia ドイツ国鉄05形蒸気機関車 他参照

 

 

 002及び003号機は解体されてしまいましたが、001号機は流線型カバーを復元された大変美しい状態で、ニュルンベルク交通博物館に静態保存されております。

 2007年の大火でも被害を受けなかった本機は、これからもドイツ鉄道の象徴として、大切に保存されていくことになるでしょう。 

 

 

<各部のディテール>

 

 

 質感が実にいいですね!

 

 

 ダイカスト製のボディですが、もっさりとした感じはありません。

 大変シャープな成形と思います。

 

 

 リベットも好ましい表現と思います。

 

 

 最近の製品ですので、レタリングもとても美しいです。

 炭水車端面のディテールも無視されていないのですね。 

 

 

 密閉型のキャブが高速機を彷彿させますね。

 

 

 掴み棒は取付座の形状も含め、よく出来ていると思います。

 ここは金属の勝ちですね。

 

 

 機炭間も短くなっています。

 レタリングも美しいです。

 

 

 5軸の2’ 3 T37 St 型炭水車。

  

 

 さてBR 05は、戦前期ドイツを代表する有名な機種ですが、模型の方は長らく1972年発売のLiliput製品の独壇場であり、こちらで紹介する2005年のMaerklin製品まで30年以上、新規製品はありませんでした。

 

 

 ほとんど見えませんが、ダイカスト動輪がいい感じです。  

 流線型機ですので、足回りがよく見えませんし、ディテールも少なく、また容積が大きくて動力を入れるのもたやすいと思いますが、やはり特殊な機種だからでしょうか?

 

 

 もしかしたら、模型化が敬遠されたのは、ナチス時代を彷彿させる機種だからかもしれませんね。

 

 

 それで上記の通り、こちらのメルクリン製品は、2005年にInsider Modellとして発売されたものです。

 

 

 同社の技術の粋を集めて作られたと思います。

 まず、何と言ってもよく似ています。

 BR 05はとても機関車といった感じではなく、むしろ魚といった感じがしますが、スマートでかつ何か異次元の物体と言った雰囲気をよく醸し出していると思います。

 流石にLiliput製品よりも30年以上経過しておりますので、各部も大変良く出来ていると思います。

 私的にはダイカストの質感や高級感ある塗装が好きですね。

  

 

 駆動方式は炭水車駆動のLiliputとは異なり、伝統の機関車駆動です。

 同社としても他に類を見ないコースティングギア?を採用しており、非通電状態で、押すと転がります。

 RivarossiのSドライブなどと違って動作は確実に感じますが、あまり走らせていないので、よくわかりません。

 

 

 Liliput製品が、形状はともかく、動力装置に問題があった(経年で不動になってしまう→ギアが空回りしやすい)ことを考えると、Marklinだけに安心して使えそうな気もするのですが、この機構は、他の機種では使用されていないので、問題があったのかもしれませんね。

 幸いなことに、うちのは今のところよく走りますが。

  

  

 当時、出たばかりのフルサウンド機です。

 確か同社としてはBR 10 (37080)に続くフルサウンド製品だったかな。(BR 01.10 39103の方が先かもしれません)

 いずれにしても速度にドラフト音が比例しますが、音自体は電子音で、ちょうど昔の玩具のシュッポー汽車みたいな安っぽいものです。

 汽笛もおもちゃそのものです。

 当然、三気筒にもなっておりません。

 このサウンドだけはなんとかしたいですね。

  

 

 サウンドを使うとがっかりですが、機関車の出来は最高です。

 同時代のSchürzenwagenを牽かせて楽しみたいですね。

 

 

2013年3月6日 入線

 

2019/1/15 記 
2019/12/5 
2020/5/5 写真総入れ替え、加筆の上、再録
2020/5/20 Blogger用に書き換え

 

 

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