DB103のKleines Modellmuseum Ep. IV

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西ドイツ国鉄 BR 517形蓄電池車 (KATO 72328)

 今日は西ドイツ国鉄の„Limburger Zigarre“こと、ETA 176を紹介します。

 

 ETA 176は西ドイツ国鉄が開発した蓄電池車です。

<主要諸元>

 軸配置: Bo'2 '(ETA)+ 2'2'(ESA
 長さ: 27000mm (ETA及びESA
 運転重量: 83.6t
 軸重: 16.0t
 最高速度: 100km/h
 電動機出力: 2×100 kWの= 200 kW
 航続距離: 約400キロ
 電池容量: 940Ah
 電動機数: 2
 座席: 168

 電動車ETA 176が1952年から54年まで8両、制御車ESA 176が1954年から1958年まで8両作られました。

 最終的には1984年に引退したそうです。

 なお、コンピューターナンバー化により、ETA 176がBR 517へ、ESA 176がBR 817に改番されました。

 以上 Wikipediaより。

 ETA 176は1/2等車になっています。

 ドイツは蓄電池車が大好きで、Länderbahnenの時代から、開発が始まっていました。

 最初に本格投入されたのはいわゆるWittfeld-Akkumulatortriebwagenで、1909年のことになります。

 戦後、こちらのETA 176、そしてETA 150が製造されました。

 

 こうして見ると„Limburger Zigarre“(リンベルガーの葉巻)というのは、まさしく、言い得て妙と思いますね。

 制御車 ESA 176も似たスタイルですが、1等室はありません。

 KATOのETA 176は2008年の発売だそうです。

 かつてLemacoのブラス製品はありましたが、HOプラの量産品としては、初めての存在ではなかったでしょうか?

 やはり機関車王国ドイツではTreibwagen(電車/気動車)はマイナーな存在なのでしょう。

 KATOはETA 150(BR 515)も発売しました。

 KATOのBR 517は008なのでラストナンバーですね。

 

  前面形状です。

 丸っこいスタイルがいかにもドイツ的です。どことなくBR 103にも似ていませんか?

 日本人の浮かべるドイツ像は角ばっていますが、実際、角ばっているのは戦前の機関車くらいで、戦後機は丸っこいですね。

 BR 517の反対側です。

 こちら側が電動台車になっています。

 台車も軸距も異なりますね。

 KATOらしく、Scharfenberg連結器が実感的です。

 こういうのは欧州の会社はやらないですね。

 

 こちらのBR 517/817は、2007年に入手しました。

 なんでも前の持ち主の方がホビセンの訳有りを買ったそうですが、幸いなことに実用上の問題はないですね。

 KATOの欧州型HOは隙間形式を発売してくれるのはありがたいですが、内容の割には異常に高いのが残念です。

 こちらの邦価はわかりませんが、ETA 150はM+Tの2連で、28,000円もしましたから。

 これではなかなか手は出にくいですね。

 

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