ドイツ国鉄 DRG BR 36.0-4 蒸気機関車 156号機 (ROCO 63300)
今回は、ドイツ国鉄DRGの古典に属す、旅客用蒸気機関車BR 36.0-4を紹介します。
DRG BR 36.0-4蒸気機関車は、プロイセン王国邦有鉄道が製造した旅客用蒸気機関車です。
BR 36.0-4 主要諸元
型式:2'B n2v、バッファ間距離:17.611m、運転重量:50.4t、軸配置2’B、軸重:14.9t、飽和式二気筒、出力:427kW、ボイラー圧力:12bar、最高速度:90km/h、動輪径:1750mm
BR 36.0-4は、プロイセン国鉄 (K. P. St. E.) P 4.2型として、1898年~1910年までに707輌が製造されました。
DRGには549輌が引き継がれ、DR 36 002-438、36 601-620、651-662となりましたが、第二次世界大戦までにほとんどが廃車されました。
その他、第二次大戦中にポーランドやリトアニアから戻ったものもありますが、最終的にDRの微粉炭燃焼試験機が1959年に引退しました。
以上、Wikipedia Preußische P 4.2 により、引用、参照いたしました。
それで、Modellbau-Wiki によりますと、BR 36.0-4は古典機ということもあり、HOの量産模型では、こちらで紹介するROCOの2002年の製品が唯一のものです。
その後、ROCOとFleischmannの統合により、同社ブランドからも発売されました。
一方、Nでは1983年にArnoldが発売しております。
流石に2002年の発売だけあって、繊細な出来だと思います。
最近のROCOスタンダードであり、機関車と炭水車の両方を駆動します。
走りも静かで至ってスムーズです。
古典機なので電灯装備ではなく、ランプが装備されています。
1,750mmと動輪径が大きいこともあり、ランボードの上が膨らんだ構造になります。
これは同じKPEV S10などにも見られますね。
このサイドに金文字が入っているところなど、なかなか細かく出来ています。
2000年代以降の欧州型製品は、ほんとレベルが高いと思います。
地を這うようなスタイルを良く表現していますね。
ちょっと見、ブラス並みに見えます。
ただし、テンダー台車など赤塗装されていないので、質感の差がわかってしまいますね。
細いボイラー、細長い煙突、高いドームなど、古典機の特徴をよく表していますね。
テンダーの棒は何のためにあるのでしょうか?
Einheitsに比べると、あっさりとしたディテールですね。
2000年代製品なので、車輪は金属製です。
大変シャープな仕上がりで、かつフランジも低くなったような気がします。
レタリングも美しいですね。
弁装置はプラですが、質感はいいです。
動輪上の印刷も美しいですが、残念なことに一部かすれてしまっています。
ROCOは昔からボイラー脇のハンドレールが金属製なのはいいです。
ただし、鉄製なので錆びてしまう欠点があります。
動輪輪芯の表現もすごいし、バネも良く出来ています。
火室の表現も細かいですね。
キャブ上部の窓はボイラーの太くなった機種にはなくなりました。
こちらもテンダーの握り棒の基部やテンダー配管など大変細かいです。
pr 2'2' T 16テンダー。
この中にモーターが入っています。
何を牽かせるのが問題ですが、旧型の2軸車などが似合うのではないかと思いますが、あまり持っていないのでDBのローカル客車を引かせようと思っています。
実車は"P"なので客用ですが、軽貨物も似合うかもしれませんね。
この手の古典機が日本で紹介されることはまずないので、取り上げてみました。
古典機もなかなかいいものですね!!
私が欧州型を始めた1985年頃は、古典機の方が入手しやすくて、現用機が入手できませんでした。
だから、BR 103、110.3、111やフルスケールのUIC-X、特急型客車を揃えたいのに、殆ど入手できず、代わりにBR 98.3やET 87などを入手したものの、当時はこういうものの価値なんかわかりません。
よってずいぶん処分してしまいました。
もったいないことをしましたが、始めたばかりの人にこの手の価値が分かるとは思えませんよ。
いつの世でも、有名機やその時の主力機というのは、簡単に入手出来るようにしておいて欲しいと思いました。
2013年11月16日入線
2014/7/5 記
2020/3/7 写真全更新、文章全面書き換え
2020/5/20 Blogger用に再編集
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