プロイセン王国邦有鉄道 コークス貨車 Ommk(u) ザクセンモデル 16226
プロイセン王国邦有鉄道のコークス貨車Ommk(u)です。
邦有鉄道設計貨車。
標準図Ce146の20t積みのコークス車です。(このあたり確実ではありません)
ドイツの鉄道は1835年に開通しましたが、1920年にDRGが発足するまで、各王国が独自の鉄道を運営しておりました。
この期間をエポックIと称しております。
最初は各王国独自の車両を用いていたようですが、当然のことながら、王国間での車両の乗り入れ等があり、標準化設計が行われるようになったようです。
こちらもその共通設計図で作られたようですね。
中央部のクレストがプロイセン王国邦有鉄道を現します。
その下の"Kattowitz"は現在ポーランドになっているシュレージェンの都市名です。
DRGでは貨車の型式名称が都市名でしたが、こちらの名称についてはよくわかりません。
本形式は、邦有鉄道ではOmmk(u)、DRGではOm Ludwigshafen、DBではOm 04となったようです。
なお同じDRG Om Ludwigshafenですが、他とは全く形状が異なります。
今から100年以上前の貨車だと思います。
日本型には1945年以前の車両は殆どないと思いますが、欧州型にはこのような古い車両が充実しているのが、魅力ですね。
とは言いましても、これが1870年以前の車両となりますと、模型は殆どないと思います。
こちらは今は消滅してしまったSachsenmodelleの製品です。
この会社の製品には正直な話、あまりいい印象がないのですが、貨車だけは別格で、こちらも繊細な出来であり、FLMなどに混ぜても全く違和感がありません。
なお、Sachsenmodelleの製品は一部Tilligに引き継がれています。
前にも書きましたが、私がこの道に入った30年前は、今と違って、欧州型真冬の時代であり、本当に品物がありませんでした。
そんな中、高かったですが、古典車両だけは割と入手できました。
そこでFLMのプロイセンの車両などいくつか入手しましたが、当時の私には価値がわからず、その後、手放してしまいました。
ようやく価値がわかるようになった今になってみると、もったいなかったですね。
2002年6月30日 入線
2019/1/31 記 2019/12/24 再録
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