ドイツ国鉄 DRG 私有タンク車 "Persil" Fleischmnann 5435 K
今回はDRGの2軸タンク車を紹介します。
古典的なタンク車ですが、エポックIII時代まで使われていたようです。
模型はDRG時代で、台枠に25年3月31日なんて書いてあります。
こちらは私有貨車(車番542 149の後のPがPrivate:私有の意味です)ですが、全く同じタンク車がよく見られることから、恐らく、メーカー毎の設計ではなく、標準的な設計だったものと思われます。
ドイツの貨車には、例えばタンク車ならZなど型式名、あるいはDRG時代には都市名がつけられましたが、私有貨車の型式名については全くわかりませんでした。
上記のように、このタイプのタンク車は、多用されたのだと思われ、Fleischmannだけでなく、MärklinやSachsenmodelleから実にたくさんの種類が発売されておりますね。
こちらはHenkel社の私有貨車で、化成品を運んだようです。
積荷の記載にグリセリンが読み取れました。
それから、542 149 Pの左側の網目は実際には塗装ではなく、網状の袋になっていたようですね。
上記のように、DRG時代の貨車の型式名は都市名がつけられましたが、同一の型式で違う都市名(例:Oldenburg)がありますので、こちらの"Elberfeld"は本車の型式名ではないようです。
ブレーキ室付きですが、昔、集中ブレーキになる前の時代、機関車から合図をして、ブレーキ手が一斉に手動でブレーキを操作したのですよね?
今からでは信じられませんが。
このあたり、当方は資料を持ち合わせず、全く無知です。
誠に恐れ入りますが、もし委細をご存知の方がいらっしゃいましたら、どうかご教授方、よろしくお願いします。
模型の方ですが、1980年代のFLM製品ですので、大変繊細な出来だと思います。
手摺等は硬質プラスティックなので、破損しやすいため、取扱には十分注意して下さい。
スポーク車輪もいい感じですね。
軸受はブラではなく金属製になっております。
長期の使用を鑑みると、これはとても良いと思うのですが、残念ながらブリキ製なので、錆びることがあるのが欠点ですね。
2019/1/27 記 2019/12/13 再録