DB103のKleines Modellmuseum Ep. IV

こちらでは模型鉄道以外の模型記事を書いています。模型鉄道関連は本店にお越し下さい。

スイス国鉄 SBB 高性能汎用電気機関車 Re460 020-1号機 "Tilisiter" (HAG 281)

 

  今回はスイスを代表する高性能電気機関車 Re 460を紹介します。

 

 

 Re 460はスイス国鉄がバーン2000計画に従って開発した高性能な汎用電気機関車です。

 

 

  Re 460性能諸元
 バッファ間距離:18,500 mm、運転重量:84 t、軸配置:Bo'Bo'、軸重:21t、動輪径:1,110mm、定格出力:6,100 kW、最高運転速度:200 km/h、設計最高速度:230 km/h

 

 

 有名な工業デザイナーであるピニンファリーナにより、デザインされた流麗なスタイル、そして、VVVFインバータ制御による最大300kNの牽引力と230km/hの最高速度、自己操舵台車により半径300mの曲線を104km/hで走行できる高い曲線走行性能を特徴とする強力機であり、通称「Lok2000」と呼ばれています。

 

 

 調達は1987年より開始され、1990年から96年までの間、総計119輌が製造されました。
 この数字はスイス国鉄の新型電機としてはRe 4/4IIの276輌に次ぐ第二位です。
 ちなみに3位はAe 6/6 118輌、第4位はRe 450の115輌、そして5位は、KATO製品で有名な強力電機Re 6/6は89輌となります。
 また私鉄BLS鉄道が、ほぼ同一形態でより強力なRe 465を18輌製造しました。

 

 

 Re 460は優秀な性能を発揮しましたが、価格が非常に高いことがネックとなり、期待された輸出も採用国が少なく、また複電現タイプや6軸機は実現されませんでした。
 スイス国鉄及びBLSでは後継機としてより安価なボンバルディアのTRAXXシリーズを採用しました。

 

 

 別体のワイパーがすごく良い感じです。 

 

 Re 460の特徴として、側面が広いことから、全面及び部分広告機が多数、誕生しました。
 こちらの020-1号機もそうですが、全61輌に延べ100種類以上の広告塗装がなされたそうです。

 

 

 なお本機は計画当初、Re 4/4 VI 10701~でしたが、実際にはRe 460 000-3~となりました。
 これを受けてか、こちらの020-1号機も、側面下の型式標記は、Re 4/4+改行、Re 460 020-1と記載されているのが、面白いですね。
 それ以降の生産品では、例えば、Re 460 108-4のように記載されております。

 また119輌のうち、機体名を持つ機関車が相当あります。
 ちなみにこちらの020-1号機には特に名前はないようですね。

 

 

 

  Re 460は2階建てIC 2000系客車、あるいはEW-IV、UIC-Zとの組み合わせで200km/h運転を行っていますが、以前はもっと古いEW-IIなどとの組み合わせもありました。
 面白いのはIC 2000、EW-IV共に推進運転を行っていますが、この制御客車がRe 460と同じ顔になっています。
 貨物列車では、その強力なパワーを活かし、ゴッタルド峠越えをはじめ、スイス全土で単機または重連で貨物列車を牽引しました。

 


 2000年からは096-118号機が無線遠隔制御による重連総括制御システム対応に改造され、識別のためにRef 460となりました。
 これは、勾配線区における推進機として、貨物列車の編成途中に無人の機関車を連結し、無線で操縦するものであり、Re 620にも同様の改造機があります。
 模型でこれを再現するのは脱線の可能性がありますので、そのためか、ROCOから無動力のRe 460が発売されており、カタログにも上記の編成が出ていましたね。 

 

 

 2004年にスイス国鉄の旅客・貨物部門が分離した際には000-078号機が旅客会社に、079-118号機が貨物会社の所属になりましたが、その後に全機がスイス国鉄の旅客会社の所属となったため、残念なことに、現在では貨物列車の牽引は行っていないそうです。

 以上、Wikipedia 日本語版 「スイス国鉄Re460形電気機関車」 より、引用、参照させていただきました。

 

 

 それでModellbau-Wikiによりますと、HOのRe 460は、Märklin/TRIX、ROCO、HAGの三社から発売されております。
 同情報では、初回製品の正確な発売年がわかりませんでしたが、私の記憶では、ROCOは1993年の発売と思います。
 早くも同年のスワップミートで飾っている方を見ましたので。
 羨ましかったですね。
 同じ頃発売になったのが、1993年のMärklin/TRIXで、その次に出たのが、1996年に発売されたこちらのHAGです。

 

 

 Re 460について言えば、特徴的な形状をしていることもあり、三社とも実車の感じをよく把握しており、大変良く出来ているように感じます。
 なおROCOはプラ車体、Märklin/TRIXとHAGはダイカストです。
 ROCOの成型は大変シャープですし、Märklin/TRIXやHAGのダイカストも、これまたシャープです。
 Re 460のような平面にリブのある車体にはダイカストが合っていますね!!

 ROCOはカルダンドライブ、後二社は伝統ある台車モーターです。

 

 

 それでHAGですが、そうですね。
 いかにも新世代のHAGらしい製品と言えると思います。
 まずスケールですが、Re 4/4I(Re410)までのオーバースケール (約1/82) とは異なり、Re 4/4II (Re 420) と同じフルスケール 1/87となっています。

 


 

 ダイカストのワンピースボディにシャーシーが組み合わさっておりますが、ご覧のように隙間などまったくありません。
 Re 460には細かいディテールがないので、ダイカスト向きですね。
 でも、屋上のパンタ収納部など、大変良く出来ています。
 これだけの高級品ですので、Re 4/4II (Re 420)やRe 6/6 (Re 620)はバックミラーが印刷なのが惜しまれるところでしたが、Re 460は畳んだ状態でモールドされております。

 

 

 残念ながら屋上のアンテナが欠品でしたが、この部分はどうなっているのかよくわかりません。
 別付けのアンテナパーツがありますが、大きさがやや異なるような気がしますし、取付穴は空いておりません。

 HAGが他社に勝っているのが、ワイパーです。
 ここはプラの別付け部品にしたおかげで、遥かに勝っていますね。
 また私のはやや傷がついているようにも見えますが、窓ガラスの透明度が高く、また縁の黒が薄く透けていないのがいいと思います。

 一方、ダミーのスカートは確か含まれていなかったのは残念です。

 カプラーは時代的にNEM 362ポケットになっていますが、伸縮機能はありません。

 

 

 Re 460は各社とも分解しやすいのが特筆されます。

 大概分解しにくいROCOは、本製品に限ってはバッファを抜くだけでボディが分離しますし、HAGはネジ1本、Märklin/TRIXはネジ2本で分解できるのは、大変優れていると思います。

 

 

 HAGの動力は奇をてらったところのない、Märklin/TRIXと同様の伝統的な台車モーター、一台車駆動です。
 全駆動ギアが金属製ですので、お世辞にも静かではありませんが、走行自体は軽く、また力に不足は感じません。
 ただし、伝統的な円形モーターですので、DCC化される際には、デコーダーを選ぶ必要があります。
 BEMFは出来るだけOFFにしないと、ギクシャクしてしまうと思いますので。

 

 

 前照灯/尾灯は電球です。
 四灯装備しており、前照灯2灯、尾灯1灯が点灯します、
 私のもやや明るさにばらつきがある他、こちらもDCC化には不利ですね。

 

 

 写真では少しわかりにくいかもしれませんが、車輪はその色から、伝統の銅製と思います。

  

 

 こちらの020-1号機は、"Tilsiter" チーズの広告機です。

 チーズと言えば、スイスの特産品で、それこそ地域により、実に様々なチーズがあるようですし、何よりも側面のチーズの絵を見ればすぐに分かりますよね。

 でも……、Tilsiter ……、どこかで聞いた名前と思い、調べてみました。

 そうなんです。

 Tilsitとは、1945年にロシアに占領されてしまった東プロイセンの小都市の名前です。

 それが、スイスチーズとどのような関係があるのかというのは、こちら をご覧下さい。

 

 

 ところで、HAGのRe 460は、私にとって憧れの製品でした。

 当時のHAGと言えば、その他のメーカーとは完全に一線を画した高級品としての存在であり、特にBDe 4/4以降のフルスケールシリーズは優に5万円を超える、簡単には手の出ない代物でした。

 Re 460は確か1995年頃、天賞堂で赤を見せてもらったことがあります。

 その時の価格は、記憶は定かではないですが、67,000円じゃなかったかな。

  内外価格差が大きい時代でしたが、ROCOのRe 460は25,000円しないで買えた時代です。

 当時の普通以下のサラリーマンにはなんとも荷の重い存在でした。

 

 それで、こちらを入手したのは2003年のことになります。

 まだ開店したばかりのラディッシュで買いました。

 なぜかRe 460が何台かあり、その中で一番安いものを買ったのです。

 理由として、一部色はげがありましたね。

 それでも、25,000円もしたんですよ。

 まだ欧州型の中古の価格が暴落する前でしたので。

 本当は赤が欲しかったのですが、欧州と違って、日本は原型色が最も人気があります。

 勢い、価格もすごく高くなってしまいます。

 

 しかし、それから幾年月、デジタル充足のためのHO整理の中、本機も処分しようと思いました。

 でも……、赤はともかく広告機(特に初期の広告機)には、全然値がつきません。

 ROCOやMärklin/TRIXなど、本当に気の毒と言えるほど、かわいそうな価格まで下がってしまいます。

 それは高級品と呼べるHAGでも、それほど変わったものではありません。

  私はEGSで、2万円しないHAGの広告機さえ見たことがありますので。

 

 HAGはスポンジが経年劣化しますので、本機は大きな箱にプチプチで包んでしまってありました。

 そこで先日取り出して、眺めてから、走らせてみたんです。

 そしたら、何か二束三文で売るのがもったいなくなって。

 結局、取っておくことにしました。

 

 上記のように、Re 460は各社ともよく出来ていて好きですが、HAGの質感とワイパー、そしてうるさいながらも確実な走りは、2万円以下で売るのは、なんとももったいない気がしましたので。

 

2003年1月12日 入線

 

2020/5/11 記

 

 

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一番遊ばないNで遊びました クモニ143 (KATO 4021)

 

 今日はおそらく一番遊ばなかったNを出しました。

KATOのクモニ143です。

 どういうわけか完全に浮いてしまっていました。

 実車もろくに使われないうちに廃車になったはずですから、模型としての使い道もあまりなかったのでしょうね。

 その割にはなぜか3両もあるんですが。

 

  

 いつも納戸の奥の車両ケースに眠っている存在でした。

 ともかく場所がないので、車両ケースにはできるだけ車両を詰めて入れております。

 しかし端数とかで余剰スペースができることがあるんですよね。

 たまたま7両ケースに4両入っていたので、空き地に入れてありました。

 

 

 今回115系の箱を出しましたので、我が家の115系も総出演させました。

 こちらも昔の製品で、当方がNに返り咲いた1997年頃に買ったものです。

 今でこそ後継製品が多数出たので、影の薄い存在ですが、当時は相当な人気商品でしたね。

 当時のKATOなので、先頭車の前面連結器が台車マウントであり、スカートが首を振ります。

 今の目で見ると、ここが最大の難点に思えます。

 あとライトが暗いのと、こうして見ると、115系はライトが大きく感じられますね。

 

 

 クモニ143 5

 うちのは全部Mなしです。片側前面だけ前照灯と尾灯が装備されています。

 

 

 クモニ143 2

 こいつだけ番号違いだったのですね。

 

 

 クモニ143 5

 

 

 クモハ115 1019

 

 

 モハ114 1033

 

 

 モハ115 1023

 

 

 モハ114 1019

 

 

 クハ115 1016

 

 

 うちの115系もまた遊ばなくなったアイテムです。

 もともとTOMIXのEF63と併結するために、連結可能な先頭車前面をカプラーポケットタイプのTNに換えておりましたが、KATOのEF63を入手したので、今回、KATOの自密連に交換しました。

 TNはポケット内で動いてしまうので、連結しにくいんですよ。

 

youtu.be

 

 最初調子がいまいちでしたが、少し慣らすとご覧のように大変スムーズに走りました。

 KATOも113/115系165系、457系など古い製品用にスカート付きボディマウントカプラーやLEDライトユニットを出してくれないですかね。
 まだまだ使えるんですから。

 

 ほんとお願いしますよ。

 

 

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国鉄157系特急電車「あまぎ」(KATO 10-393/394)

 

 今回は悲運の特急/準急電車157系について紹介したいと思います。

 

 

 157系は重要な観光地 日光への準急「日光」号に使用すべく、国鉄が開発した準急電車です。
 1959年より作られましたが、中途半端な性格が災いしたのか、使いみちが狭かったのか、僅か31両という少数の生産に終わりました。
 運用上でも当初、準急ということで冷房準備車として製作されたため、一段下降式窓を採用したのですが、ここに雨水や湿気が溜まり、腐食してしまうという構造上の欠陥があったため、誕生から僅か17年の1976年には全廃されてしまいました。

 

 
 しかしながら模型の世界では割と恵まれた存在であり、古くから16番ではカワイ、Nではしなのマイクロ及びGMの板キットが存在しておりました。
 2000年代に入った頃、KATOが発売したのが、こちらの製品です。
 ちょうどNへ参入したアリイのマイクロエースも同時期に製品化したため、競作となりました。
 マイクロからは非冷房赤4号の準急時代と冷房化特急時代の両方が出ておりましたが、同社初期の製品だけに、出来の方はあまり良くなかったように記憶しております。
 特に腰高感がマイナスでしたね。

 一方のKATOですが、こちらはそれまでどこも模型化していなかったサハ157を製品化し、クモハにはクイックヘッドマークを設定するなど意欲的な製品ですが、あくまで個人的感想ですが、いまいちなところも見られました。

 

 

 クモハ157-6
 当時のKATO製品旧485系583系、211系と同様、運転台側の台車位置が下がりすぎています。
 これは結構気になりますね。
 原因として、スカートに設置された前面連結器と台車が干渉してしまうためであり、中間に入るクモハ157-7と部品を共用したためです。
 もっともこの当時、首振りスカートがまだ現役でしたので、それよりは良かったのかも。
 また、スカートの形状もおかしいそうです。
 なお、この次に作られた157系お召電車では台車の位置が見直されて、スカートも正しい形状になったそうで、157系あまぎも2008年?の再生産版は同様と聞きました。
 Assy部品が欲しかったですが、気づいたときにはとうに手遅れで、どこにもありませんでした。

 

 

 モハ156-6
 右ドアの右側は売店のようです。食堂車がないために設置されたようですね。

 

 

 サロ157-4
 サロも一段下降窓ですね。

 

 
 サロ157-1
 サロは2両とも同じ形状のようです。

 

  サハ157-3
 上記のように、初の製品化形式です。さすがKATOですね。
 サハには売店がないため、他形式の金型が転用できなかったためでしょう。

 

 

 モハ157-7
 モーター車です。
 模型鉄道の世界では、どういうわけかパンタ付M車にモーターを入れることが多いのですが、ひっくり返したときにパンタを引っ掛けるので、絶対にやめて欲しいです。

 

 

 クモハ157-7
 台車後退の原因を作った中間に入るクモハ。
 残念なことに改良品も、こちらの連結機能を持つクモハ157-7は従来通りだそうです。
 あと、これも当時のことで仕方ないのかもしれませんが、先頭車側面の赤塗装が薄くて、一部下地が透けてしまっているのにはがっかりですね。

 

 

 モハ156-4
 クモハの前面連結器と連結するために、こちらの増結用モハはボディマウント化されているのが当時としては珍しいです。

 なお写真は逆向きになってしまっていますね。

 

 

 クモハ157-4
 前照灯は時代的にオレンジのLEDですね。
 クイックヘッドマークはプラ成形ですが、形状も発色も良いと思います。
 ただし、位置決めがしにくく、ずれやすい欠点もありますね。

 

 こちらの製品は2000年に発売されたと記憶しております。
 私個人はこのスタイルが好きで、発売当時に購入しました。
 グリーン車が2両入って、9両という短い編成も運転には適していますし。

 反面、KATOの157系は長らく不人気アイテムの一つだったように思います。
 今に比べると、一品種あたりの生産量は多かったのでしょうね。
 最近はそうでもありませんが、少し前までは中古屋にはよく並んでいたように記憶していますので。


 実車が短命で、決して人気が高いとも思えませんし、模型の方もいまいち感が強い157系は、ほとんど紹介されることもありません。
 恐らくもう作られることはないでしょうが、万一、再生産するならば、連結器を現行の電連なしにして、中間クモハの台車位置を変更し、LEDを電球色+白色にしてもらえればと思います。
 塗装もグレードアップして。

 まあ、無理でしょうね。


2019/7/2記、2020/5/8写真全更新、文章修正の上、再録

 

 

 

 

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Googleフォト 貼り付け 新たなトラブル発生

 はてなブログGoogleフォト 貼り付け ですが、3月25日の2回目のトラブル発生から、もう40日以上経過しているのに、一向に治る気配がありません。

 と言うよりも、どーせ無料ブログのことだし、運営はもう対応する気がないんじゃないでしょうか?

 

 仕方ないので私は、CTRLQ.org の Google Photos を使用していたのですが、日本時間の5月6日より、こちらも使えなくなってしまいました。

 具体的には、リンクを入力しても、コードが生成できなくなってしまいました。

 

 これって、もうブログにGoogleフォトを貼るなってことなのでしょうか?

 

 そういうわけで、現状、W=600の写真しか貼れない

 BYTENBIT Embed Google Photos Into Website

 

 一日の出力枚数が20枚くらいしかない、

 フォトエンベッドメーカー

 

 しか使えません。

 

 上記のように、このどちらにも大きな問題があります。

 

 本当に困っています。

 こればかりは私ではどうにもならないので、対応をお願いします。

 

 

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小田急60000形 MSE 入線!! (マイクロ A-7570/7571)

 

 

  このたび入線しました!!

 

 

 マイクロの小田急MSEです。

 小田急らしからぬカラーですが、なかなかフレッシュな感じです。

 

 

 地下鉄乗り入れ可能な特急というのも変わっていますね。

 

 

 1号車 クハ60551 

 

 

 2号車 デハ60501

 

 

 3号車 デハ60401

 

 

  4号車 デハ60301

 

 

  5号車 デハ60201

 M車です。マイクロのM車は、平板状の床下が難点でしたが、こちらはそんな感じはありません。やや音が高いですが、走り自体は軽やかです。

 

 

 6号車 クハ60251

 前尾灯が暗いのがやや難でしょうか? 改良製品では改善されているようですね。

 

 

 7号車 クハ60151 

 前尾灯はこちらの方が明るいように思います。

 

 

 8号車 デハ60101 

 M車です。上との協調は取れています。

 

 

 9号車 デハ60001

 

 

 10号車 クハ60051

 

 

 ちょっと681/683系に似てるでしょうか? 

 

 

 以前のマイクロは腰高感がありましたが、こちらは全くそんな感じはありません。 

 

 

 ちょっと見、16番って言われても不思議はない出来ですね。

 塗装もとてもきれいです。

 ただし、経年劣化が心配ですけど。

 

 

 50000形 VSEとの並び。

 結構似ているデザインなのですね。 前面の傾斜角はあまり違わないように思います。

 

 

 実はこちらは、家族からの誕生日プレゼントなのです。

 私もついに大台入りいたしました。

 本来であれば、盛大にお祝いすべきところなのでしょうが、何しろ自粛ですからね。

 おとなしく運転して楽しむことにいたします。

 それにしても、自分では絶対に買えないアイテムだけに、本当に嬉しいです。

 ありがとう!!

 

youtu.be

 

 早速走らせました。

 マイクロ、以前は不安がありましたが、最近のものは本当に良くなりましたね!! 

 

 

 

 

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西ドイツ国鉄 DB BR 03.0-2 急行用蒸気機関車 132号機 (Fleischmann 4103)

 

 今日は、西ドイツ国鉄 DBの急行用蒸気機関車 BR 03について、ご紹介いたします。

 


 BR 03は、ドイツ国鉄DRGが、BR 01よりも軽量化し、より広い線区で使用するために製造した急行用蒸気機関車です。

 


 BR 01 133号機の項でも記しましたが、BR 01は優れた性能を発揮したものの、軸重が20tと大きかったことから、使用できない線区が多いという問題がありました。

 そこでDRGがより軸重を低減すべく開発したのがBR 03です。

 

BR 03主要諸元

 バッファ間距離 23.905m、運転重量 100.3t (123-298)、軸重 18.1t、過熱式二気筒、ボイラー圧力 16bar、出力 1,450kW、 速度 120km/h(001-163)、動輪径 2,000mm

 

 

 BR 01と似ておりますが、軽量化を図るため、ボイラーは新しいものに換装され(BR 41にも使われました)、シリンダーも小型化、台枠も改良されているようです。

 あくまで模型の感想ですが、BR 01と比べると、BR 03の方が、ボイラーが細いように見え、またドームの間隔が開いており、更には従輪位置が下がってる分、軽快に見えます。

  

 

 しかしながら、BR 03の開発には時間を要し、登場が遅れた結果、間繋ぎとして、本来は製造を中止するはずのバイエルンS 3/6(BR 18.4-5)が製造されることになりました。

 それでも、完成後の評価は高く、1930~1938年までにBR 01よりも多い、298輌が製造されました。車番 001-298

 その後DRGは、流線型の三気筒機 BR 01.10 (BR 01後継機)及び、BR 03.10 (BR 03後継機)をそれぞれ採用しましたが、第2次大戦の勃発により、いずれも生産は計画途中で打ち切られてしまいました。

  

 

 BR 03はその優れた性能と、軸重が低い特徴を生かして、BR 01よりも幅広く、ドイツ全土で使用されました。

 第二次大戦の終結後、DBに145輌、DRに86輌、PKP(ポーランド国鉄)に約40輌が引き継がれました。

 DBでは1972年まで、DRでは1980年代まで使用が続きました。

 DR機の中には独自の改良を施されたReko(Re-Konstruction)機も存在します。

 BR 01ほどではありませんが、保存機も存在しております。

 

  

 詳しくはいつもですが、こちらをお願いします。

 

  

 さて、こちらで紹介するのは、1995年に発売されたFleischmannの製品です。

 この製品と出会ったのは、私が欧州型HOの世界に入って約10年が経過した頃ですが、正直驚きました。

 スケールモデルとして見た場合、それまでのものを遥かに凌駕していたからです。

 Fleischmannの蒸機は、設計が大変古い時代のものが多く、出来も走りも劣るものでしたし、何よりもオーバースケールで1/87よりもかなり大きいこともあり、私は正直な話、敬遠していました。

(BR 01Umbau、BR 50等)

 また、個人輸入など思いもよらない頃、日本ではROCOと比べて非常に高くて、簡単に買えるようなものではなかったこともあります。

 

 

 そんなFleichmann製品ですが、1980年のBR 38.10-40あたりからスケールが正確になり、レベルアップしてきましたが、1987年のBR 39、そしてこの製品で完全に他社に対して優位に立ったと思います。

 そういう意味で、BR 03はエポックメーキングな製品と言えるのではないでしょうか?

 

 

 この製品の好きなところは、形状にゆがみがないところです。

 ボイラーの手摺は真鍮で直線が出ていますし、パイピング類にも歪みがありません。

 その他の部分もカチッとした仕上がりになっています。

 

 

 私感ですが、機械には歪みがないのが当たり前だと思いますが、思いの外、この直線が出ていない模型が多いです。(そう言う意味で私はWTMやマイクロアーマーを好きになれません。皆様よくご存知のように、直線で構成されるべきものが、思い切り歪みまくっているからです。あれには閉口しました)

 プラ製配管類の歪みは、最近のものでもあまりよろしくないものも多いですね。

 特に中国製の製品は天賞堂も含め、ゆがんでいるものが多いように感じます。

 プラ製品を嫌う方の理由の一つがこれかもしれませんね。

 腕の立つ方は直線の配管だけでも真鍮線に変えてやるだけでかなり良くなると思います。

 また強度も上がるのでいいかもしれません。

 

 

 

 そう考えると、パイピング破損のため返品してしまったメルクリンのBR 94.5-14は自作すればよかったなぁ。

 あれはLippeに騙されました。

 修理するからと言って返品したら、お金が返ってきてしまって。(涙)

 

 

 昔のFLMの蒸機は黒塗装がされていませんでしたが、この製品は感じの良い塗装となっています。

 黒を塗り始めたのは、BR 39からだと思いますが、BR 03は改良されているように感じます。

 

 

 この頃の製品について言うと、ROCOの蒸機は最初から黒塗装されておりますが、艶が消えすぎなのと、赤がプラのままなのでいまいちです。

 あとテンダーがダイカストなので、質感が異なってしまいますね。

 メルクリンは艶有塗装で、こちらも独特ですが、テンダーはプラのままでROCOとは逆に統一が取れていませんね。

 

 

 なお、Pikoなどもこの頃の製品は黒が未塗装でした。

 さすがに今日では各社とも大幅に改良されていますが、中古品などを買う際には参考にしていただければと思います。 特筆すべきは車輪で、非常にシャープなダイカストなので質感に優れますね。

 

 

 この当時、ROCOやPiko、Lima、Rivarossiは輪芯がプラでした。

 メルクリンはすでにダイカストでしたが、実用性第一なのでややシャープさに欠けるところがありました。

 ゆえにFLMのBR 03がすごくよく見えましたね。

 ちなみに現在ではROCOもメルクリンダイカストで非常にシャープな出来となりましたが。

 ディテールも十分だと思います。

 

 

 ただし、繊細すぎるきらいがあり、壊れやすいです。

 またFLMのプラは接着できないので、壊れたときは一大事です。

 私の購入品は前部ステップが折れていました(私だけではなくクレームになった模様)が、きちんと接着出来ませんでした。

 

 

  

 レタリングも美しいですね!

 

 FLMと言えば1950年代から現在でも採用されている3極のラウンドモーター(丸型)が有名ですが、この製品はBR 56、39に続き、缶モーターを採用しました。

 走りが改善されたような気がしますが、同じBR 03でも後の製品(翌年の140号機)はさらに走りが軽くなったように感じます。

 駆動方式は伝統のテンダードライブです。

 好き嫌いが分かれるところですが、私は走りが安定すること、機関車が揺れないことから、この方式の方が好きかもしれません。

 機関車駆動はロッドの精度や位相のずれ、あるいはゴムタイヤの変形や劣化(これが案外多い)により、車体が揺れやすいので。

 ただし、サウンド化するにはスピーカーの場所を確保するのが難しいという問題があり、うちの初期のフルサウンド機003 111-6号機は、キャブの床にスピーカーが取り付けられていますが、これは好き嫌いが分かれるところでしょう。

 

 

 さて、このBR 03 132号機は1996年2月にドイツから個人輸入したものですが、19,600円弱でした。(送料等は他と配分して)

 当時、国内の有名模型店では確か49,800円か、52,800円!じゃなかったかと記憶しております。

 

 

 前にも書きましたが、この当時の模型鉄道の内外価格差は正直、ひどい物でした。

 不二商扱いのメルクリンなど、アナログ機関車で当時、平気で6万円!とかでしたから。

 マルク換算ではどう見ても2万円しないのに……。

 

 

 これは全くの想像ですが、恐らく日本型との比較という意味もあったような気がしますし、消費者が知らないことに出鱈目な価格をつけていたこともあるでしょう。(当時の「高級」洋酒と同様に)

 

 

 さて、それから20年近くが経過し、インターネットで世界中の情報を瞬時に見ることが出来る今日、このような悪しき風潮は明らかに変わって来たと思います。

 ただし残念ながら、いまだに滅茶苦茶な価格をつけている業者も見られますね。

 

 

 それにしても、ほぼ同時期のKATOの16番のD51が約2倍の価格(38,900円)でありながら、出来の方は明らかにFLMのBR 03が勝っていることからも、プラ製品では日本製はまだまだ欧州勢にはかなわないと思いました。

 

 

 さて、それから約20年が経過しましたが、日本のプラ製16番は欧州型HOに比べて、価格と品質面でいかがなものでしょうか?

 私感では、模型として目指すところが違うとは思いますが、格差はより拡大したような気がしますね。

 

 

 皆様はどうお感じになられますか? 

 

 

  BR 03はUIC-Xなどの戦後型客車よりは、このような戦前型客車を牽いている写真が多いように感じました。

 

 1996/2/7 及び 2002/2/24 入線

 

 2014/6/21 記 
 2019/12/4 写真総入れ替え、加筆・訂正の上、20/5/3 再録
 2020/5/20 Blogger用に再編集

 

 

 

 

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KATO 2020年9月及び10月発売予定新製品発表!!

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/kato-model/poster/images/202004301737465eaa8e5a53334/2020-9.jpg

 

 61系は持っていますので、今回はパスかと。

 レイアウトを作られる方には、ローカル線の小型駅舎は朗報なのでは!!

 

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/kato-model/poster/images/202004301740575eaa8f190ba36/2020-10a.jpg

 

 それで私的にはこちらが……、欲しい!!

 ただ、全部買ったら税込み 71,445円!! ですか……。

 アメリカ型なので恐らく20%にしかならないから、6万円弱ですね。

 もっとも106-じゃなくて、10-だから26%にはなるか。

 けど、ハイアワッサが売れなかったみたいだから、生産絞るだろうしな。

 

 いくらなんでも高すぎますよ。

 欲しいけど無理っていうのが現実っぽいですね。

 

 でも、20世紀特急といえば、あのJ-3ハドソンが模型化されると思っていました。

 いずれは模型化されるのでしょうね。

 

 皆様は欲しいのがありましたか?

 

 

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